〒108-0073 東京都港区三田2−14−5 
           フロイントゥ三田912号室

目的と事業

 本会の目的とするところは、「一般財団法人慶応工学会定款」第四条に「この法人は、科学技術に関する先端的研究ならびにそれに関わる国際交流・人材育成に対する援助・支援を行い、あわせて産官学協同体制の推進を図り、もって科学技術の振興ならびに社会への還元に寄与することを目的とする。」と掲げており、この目的を達成するために、本会では次の事業を行っています。

  1. 学術振興事業
     理工学系の大学・研究機関に所属する研究者に対する研究費の援助、大学院生の国内学会出張費の援助、研究者が主催するシンポジウム等の研究会合開催費の援助、科学・技術に関する最新の知識・情報を取り上げて社会的課題解決に結び付けるための産官学連携等によるセミナー開催等
  2. 国際交流事業
     海外より理工学系の研究者を招聘し講演、講義、共同研究等を行う経費の援助、理工学系の大学研究者が国際学会で研究発表するための出張渡航費の援助等
  3. 育英奨学事業
     理工学系大学院の学生で、研究意欲旺盛で優れた研究業績を挙げ得ると認められる人物優秀な者への育英のための給費助成、学業成績優秀かつ学費支弁困難な者への一部援助、学業成績・人物ともに特に優秀な者を大学卒業時に表彰等
  4. 研究推進事業
     研究委託者(企業等)と大学、研究担当者との間に立ち、受託者として契約の締結や研究費に関わる支払業務等を行う委託研究事業、研究成果の実用化・事業化等による社会還元を図るための産官学等によるフォーラムの設定、運営支援等
  5. 学術普及事業
     科学技術に関わる講習会等の開催および開催業務の受託支援、科学技術の振興・普及に寄与する団体、機関等の要請に応じての一部業務の受託代行等

 これらの事業の中で、委託研究事業は本会が財団設立当初から最も力を注いでいるところであり、大学と産業界とのパイプの役割が最も発揮されている事業といえます。ここ数年間は、内外情勢の厳しさが産業界を取り巻いておりますが、産学連携により新しい技術の開発研究が力強く芽吹きつつあります。
 本会では企業の要望を受け、委託あるいは共同研究に最適な研究者の紹介、斡旋も行っております。お気軽にご相談ください。

運営

 本会の重要事項の決定は、評議員会、理事会の議を経て行われます。その決定のもとに理事長、常任理事が運営にあたりますが、それを助ける機関として専門研究者等によって構成される運営委員会があります。また、本会の諸事業に要する経費は、基本財産等資産の運用収入、委託研究等の事務手数料収入のほか、本会の趣旨にご賛同され、援助してくださる賛助員(「賛助員一覧」をご参照ください)からの会費収入等から支弁されています。
 賛助員会費は、学術振興事業、国際交流事業、育英奨学事業の事業費に充てています。本会はこれらの事業を一層拡充したいと考えております。本会の趣旨をより多くの企業にご理解いただき、賛助員制度へのご加入をお願いいたします。


◆ 財団について